アガロオリゴ糖4つの効果(関節炎症抑制・発がん抑制など)
オリゴ糖にもいろいろな種類がありますが、アガロオリゴ糖には他とはちょっと違う効果があります。
アガロオリゴ糖には、腸や関節の炎症を抑える効果などがあります。
今回は、アガロオリゴ糖についてお伝えします。
アガロオリゴ糖4つの効果
アガロオリゴ糖は、寒天(テングサ)に含まれる希少成分です。
寒天の分子を酸や酵素を利用して短く切ることによって生成されます。
アガロオリゴ糖には、次の作用があります。
鎮痛剤の副作用に腸管の潰瘍があります。
鎮静剤の成分をマウスに投与して、腸管に潰瘍を作った実験。
アガロオリゴ糖を飲ませていたマウスは、潰瘍になりにくいという結果が得られました。
五十肩に代表されるように、加齢により肩・ひじ・膝などの関節炎が起こります。
関節炎を起こさせたマウスの実験では、アガロオリゴ糖を投与したマウスは、関節炎が抑えられるという結果が得られています。
アガロオリゴ糖を投与していたマウスに、人工的に皮膚炎を起こさせた実験。
角質からの水分蒸発量を調べると、アガロオリゴ糖を投与していないマウスよりも、蒸発量が少なくなりました。
血液中のアレルギー物質も抑えられていました。
これらの結果から、アガロオリゴ糖には、アトピーなど皮膚の炎症を抑える可能性があると考えられます。
マウスに皮膚がんを発生させた実験。
アガロオリゴ糖を投与したマウスと投与していないマウス、どちらも腫瘍数は次第に増えています。
しかし、アガロオリゴ糖を投与していたマウスの腫瘍数は、投与していないマウスの10〜20%に抑えられていました。
アガロオリゴ糖の作り方
寒天と酸味の強いものを一緒に煮て、固まらずに失敗した経験ありませんか?
実は、あれがアガロオリゴ糖なんです。
酸によって寒天の分子が短く切られアガロオリゴ糖が生成されたんですね。
レモン果汁、オレンジ果汁、利用するものはなんでも大丈夫です。
寒天と酸を一緒に煮ることによって自宅でも簡単に作ることができるなんて面白いですね。
まとめ
アガロオリゴ糖には抗炎症作用、発がん予防作用があることがわかりました。
長い歴史を持つ寒天(アガロオリゴ糖)に、こんな働きがあったなんて驚きですね。
バランスのよい食事と伴に、日々の食生活に取り入れてみてはいかがでしょう。
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